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連作「メリークリスマスと言えない彼女も言える彼女も」

メリークリスマスと言えない彼女も言える彼女も

クリスマスだから進んで出勤に丸を付けたわけでもないです

手をのばせ それに届かなくっても笑い声なら宇宙の彼方

酔っ払い、八百屋のおじさん、サンタさん クリスマスくらい放っておいて

瞬いているのだろうかあたしたち寄り添うように家路を急ぐ

きょうバイト終わってタイムカードを押すと日付が変わってええっとそれで

「おばあちゃん、サンタクロースもAmazonでPS3を買ったのかなぁ」

君が今大事な人と居る街をグーグルアースでソリから見てるよ

「本当に見たんだ銀河鉄道を」新米車掌の最後の日報

プレゼントなんていらないから今夜あたしのことを二秒想って

ねえ君の国のサンタはふわうって煙草をふかしてやってくるの

煙突に上るあいつを蹴落として君の寝顔を奪いに行きます

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コメント

男性が女性目線の歌を詠むということに、「短歌の伝統」はうるさいみたいです。
一度短歌研究新人賞を中年の男性が女子高生と偽って受賞したことがあります。
その男性はその事実がばれ歌壇から追放されました。

何故その男性がそんなことをしたのかはしりませんが、恐らくは作中主体=作者という短歌界の常識が煩わしくなったのかもしれません。

作中主体=作者じゃないということをどこかでアナウンスしないと短歌界では作品が流通しないのでしょう。
穂村さんの「手紙魔まみ」はそういう手法でした。
俺も性別も名前も偽ってケータイ短歌に投稿していた時があります。
最近夢の中では女になっている……という告白とともに自分のブログでバラすつもりでしたが、バラす前に投稿止めました。

たつろうさんは短歌界の常識や慣習は興味無いと思いますがご参考までに。

投稿: くまさん | 2010年8月 7日 (土) 01時58分

おおっ!コメントありがとうございます!
なるほど……それは知らなかったので結構「ほーっ。なるほど。」という気持ちで素直に読めました。ご指摘ありがとうございます!
なんだっけ…一人称の文学とかっていう言葉があったと思いますけど、本当にそういう世界なのかも。
まぁ、結社にも歌壇にも属していないし、そういうところまで責任は負わなくていいかなと思います。
逆にそういう歌壇とか伝統の外枠ながらも世界中に向かって発信出来るようになった事実を歌壇はどう受け止めているかわかりません。勉強不足ですけど、例えば「しずるの犬猿短歌」がどう評価されたかあまり議論されていない気がします。むしろ、外の世界で議論された気がします。
芸術の新しい評価と言うのは、今あるルールを踏まえる事が大事だと聞きました。だから、いつか、そういう男性だけど女性の気持ちを歌うというそういうタブーをきちんと提案と言う形で発表する歌人が、例えば穂村さんみたいにがんっ!と世の中に出てくるかもしれません。
そうなるには、くまさんが教えていた大ことについてもっと多くの議論がなされるべきだと思います。
ざっと思いついた事を書きましたが、いわゆる本流の様子が垣間見えてよかったです。ありがとうございます!

投稿: タツロー! | 2010年8月 7日 (土) 11時14分

上記コメントしといてあれですが、安藤さんは作中主体が男子大学生の連作で角川佳作でしたし、作中主体=作者ではないという連作を歌壇の若手の人は発表していたりするので、「作中主体=作者」という考えは「歌壇の慣習や伝統」というより「ある特定の世代の常識」と言った方がよいかもしれません。

だらだら書いてすみません!

投稿: くまさん | 2010年8月 8日 (日) 13時51分

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投稿: MarianneAlexander27 | 2012年1月 8日 (日) 07時52分

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